VIX指数のボラティリティデータ

IG証券でVIXのベアのノックアウトオプションを買ったら全てロスカットされていました。そして、たいがいロスカットされたあたりが天井だったり底だったりするのは気のせいでしょうか。やはり値ごろ感とか適当な勘だけで売買して儲けられるほどVIX指数は甘くないようです(VIXに限りませんが)。
改めてVIX指数のデータを確認しておきたいと思います。

2004~2018年 ボラティリティ 7.64% 平均騰落 0.28%

0.076402 1670 1314 0.4425 0.3482
0.152805 312 307 0.0827 0.0813
0.229207 37 76 0.0098 0.0201
7 51 0.0019 0.0135
3774 2026 1748 0.5368 0.4632

ボラが7%台ということは365日の年率換算で表示すると146%%くらいですね。実際取引するのはVIX先物ですが、VIX先物のボラティリティも5%ほどです。

気を付けたいのはこれは終値ベースの騰落だという点です。1日の変動幅がもっと大きければ一瞬にしてやられる可能性もあります。

当日の最高値から最安値を引いて最安値で割った場合

ボラティリティ 6.64% 平均 9.23%

0.066425 0 1454 0.385166
0.13285 0 1739 0.460662
0.199275 0 379 0.100397
0 203 0.053775
0 3775

ボラティリティはあまり意味がないかもしれませんが、平均の値幅が9%を超えているので、ロスカット水準を10%の幅をとっても結構な確率で狩られてしまう事が分かります。VIX先物はVIX指数の概ね6割から7割の動きですが、リスクが高いことに変わりありませんね。

先物の期限ごとの動きをみてみましょう。※期限初日から満期前日までの期間中最高値から最安値を引いて最安値でわったもの。

ボラ 42.97% 平均 55.56%

0.429705 0 88 0.5
0.859411 0 70 0.397727
1.289116 0 10 0.056818
0 8 0.045455
0 176

 

平均の値幅55%でした。VIX先物に換算すると6割として30%以上は変動することになります。

同期間のVIX先物の期近の期限初日終値から満期前日終値の騰落をみてみます。

ボラ 21.29% 平均 -3.81%

0.21294 95 42 53.67% 23.73%
0.425877 24 8 13.56% 4.52%
0.638816 0 4 2.26%
0 4 2.26%
177 119 58 67.23% 32.77%

下がる時のほうが圧倒的に多く、平均も-4%近いので売り続ければ確実に儲かることになりますね。確かにVIXは売れば儲かると言われることを証明しています。

しかし、1日、あるいは期中での変動幅が大きすぎるので場合によってはロスカットをされることも多くなりそうです。だとするならば証拠金を多めに積んでおけばいいのでは?ということでリーマンショック並みのVIX急騰に耐えられるだけの資金を用意しておくといった人もいましたが、コロナショックのようなこともありました。この場合売っている時よりも2倍も3倍にもなってロスカットされるとそれだけ証拠金を多めに用意したぶん被害が大きくなってしまい積み上げた利益が一瞬でなくなるといったこともあり得ます。そして次の日は何事もなかったかのようにVIXが落ち着いているということも多いです。

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