解散総選挙と日経平均 選挙後の株価

衆議院議員の解散総選挙と株価のアノマリーについてよく目にします。
記事によって数字が微妙に違うので自分なりにちょっと調べてみました。手持ちのデータが1990年からなのでちょっと少ないですが以下のようになりました。
①解散日終値から投票日当日終値 ②解散日終値から投票日前営業日終値

①投票日 ②投票前日 ①最高値 ②最高値 ①最安値 ②最安値 ①偏差 ②偏差
0.012062 0.018525 0.030118 0.030118 -0.0026 -0.0026 0.005625 0.005504
0.01749 0.02661 0.029796 0.029796 -0.03863 -0.03863 0.011446 0.011513
-0.01133 0.00303 0.011211 0.011211 -0.03439 -0.03439 0.007853 0.007208
0.007461 0.009711 0.033583 0.033583 -0.03037 -0.03037 0.012368 0.012752
-0.0261 -0.01456 0.041961 0.041961 -0.05556 -0.05556 0.017424 0.017721
0.094868 0.077516 0.097427 0.080757 -0.01395 -0.01395 0.007378 0.00707
0.087081 0.091392 0.115518 0.105338 -0.01483 -0.01483 0.012698 0.012854
0.089174 0.079054 0.097426 0.083286 -0.01394 -0.01394 0.006877 0.006954
-0.01487 0.000811 0.038791 0.038791 -0.01845 -0.01808 0.009326 0.008753
0.065488 0.053751 0.067147 0.05602 -0.00383 -0.00383 0.003552 0.003133
平均 0.032133 0.034584 0.056298 0.051086 -0.02265 -0.02262 0.009455 0.009346

①7勝3敗 投票日まで持ち込んでしまうと分が悪いようです。

②9勝1敗

確かに解散してから選挙期間中は日経平均は上昇する確率は高いと言えます。しかし、上昇するとは言っても0.数パーセントしか上昇していない場合もあります。気になったのは投票日前営業日と投票日当日の終値で、投票日前より投票日のほうが下落する傾向にあるようです。

偏差も結構バラつきがあり、低い年で0.3%台、高い時で1.7%台、平均で0.9%台。365日換算で、6%程度、33%程度、17%程度。もっとも高い年は②で唯一下落した年でした。

最高値を見ると、一番低い年で1%程度の上昇ですが、最終的に下落した年でも4%程度はつけています。平均上昇率が3%台ということを考えるとこのあたりを一つの目安にするという考え方もありそうです。

しかし、ほぼほぼ下がらない、下がっても最大2%程度ということを考えるとやはり大きくとりたくなりますね。

選挙後の株価

総選挙で自民党勝利時は、日本株は米国株をしのいで大幅上昇してきた
上記記事は過去4回しかないのでちょっとデータが少なすぎます。
衆院選後の株価、明暗は2週間後?
この記事も7回しかありませんが、結構違った結果となっています。
結局のところ選挙期間中のような明確な傾向というのはないと言っていいのではないでしょうか。むしろハロウィン効果なるものの方が興味深いですが。
※投票日翌営業日の終値は投票日前営業日の終値に比べて今回は+2.61%と直近では最も高くなりました。

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