ゴールドを売ることを真剣に考えてみよう→撤退

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米国の金利が上昇するとゴールドの価格は下がる、らしいです。
難しい議論はさておき、金=ゴールドを売る事を真剣に考えてみたいと思います。
下がらなかったらサヨウナラです。
金を売る手段は色々あります。
ETF、CFD、先物、あるいはオプションなど。
IG証券にはノックアウトオプションというやつもありますが、これはちょっとくせものです。
さて、売る場合にまず気になるのは証拠金や金利です。
先物を売る場合には金利はかかりませんが、CFDを売る場合には金利がかかってくる場合があります。
また、CFDの場合に気を付けたいのは原資産がなんなのか?です。

主要なCFD業者のゴールドCFDの原資産

主なCFDの取り扱いを確認しておきましょう。
GMOクリックは金のスポット https://www.click-sec.com/corp/guide/cfd/lineup/#commodity-cfd
くりっく365はSPDR®ゴールド・シェアというETFです。  https://www.clickkabu365.jp/pr/
IG証券は個別の株式ETFでもCFDとして扱われており、少しわかりにくいですね。一般的な商品CFDとしても期限がないタイプは原資産がスポット、期限があるタイプは原資産が先物となっています。また、これに加えてノックアウトオプションもあります。ノックアウトオプションは実際はオプションではなく、レバレッジが高いCFDです。https://www.ig.com/jp/commodities/gold-trading

原資産がETFの場合

くりっく365は原資産が日本に上場されているSPDR®ゴールド・シェアなので円換算されたものになります。
仮にドルが高くなって金価格が下落したとしても円安で円換算されたETFは下落幅が少なくなる可能性があります。勿論ドル建てであっても円に交換すれば同じことになりますが、ドル建てでショートしたものをドル価格で買い戻して、ドルを円に交換したほうが日本上場のETFより得?ではないか。
仮にいずれにしろ同じならどっちもどっちですし、やはりこれはドル建てでショートしたほうが良さそうです。

金利はどうなっているのか

GMOクリックの場合はショートする場合には現在は金利がかかりません。
IG証券の場合先物には金利がかからないように書かれていますが、スポットのほうは売り買いともに現在金利を支払う必要があります。

IG証券のノックアウトオプションについて

金スポットのノックアウトオプションもあります。これには金利のことは書かれていませんが、ファンディングコストとして金利の受け渡しが発生します。

ノックアウトオプションはオプション料が言わばロスカットレートのような感じで5ドル払ってベアのノックアウトオプションを買うと逆に5ドル上昇するとロスカットされる(実際はちょっと違いますが)ので一見するとかなり運用コストが抑えられそうですが金利や為替交換レートなどで必ずしも有利だとは言えません。

金のオプション取引について

金先物などにもオプション取引がありますが、あまり現実的ではないようで選択肢からは外します。
インタラクティブブローカーズやサクソバンクなどでは金のETFのオプション取引もできますのでこちらのほうが現実的だと思います。
ただ、差金決済ではなく権利行使価格にインしてしまうと現物の受け渡しが発生する点には注意が必要です。
プットを買う場合は売る権利を持ったことになるので権利行使をする場合は自分が原資産を持っていなければなりませんから(プットの売り方に原資産を売りつける権利)、持っていなければ満期前に当該オプションを転売すれば多額のキャッシュは必要ないことになりますが、日経225オプションしか経験がないとこのあたりの原資産の受け渡しの実感がわきません。
ちなみにSPDR・ゴールド・シェアーズにもオプションがありますが、SPDR・ゴールド・シェアーズの価格は現在165ドル前後です。売買単位は100なのでもし、プットを売っていて権利行使されると1万数千ドルはキャッシュが必要になります。
プットを売っているほうは権利行使されると原資産を買う必要があるので現金が必要。プットを買っている方が権利行使しようとすると原資産を持っていなければいけないのでなければ買わなければいけません(原資産を持っていないのに権利行使しようと考える人はいないでしょうけど)。
また、ゴールドの下落に賭けるわけですからこの場合はコールを売るという方法もあります。コールを売るということは言い換えると権利行使された場合は相手方に当該原資産を用意して売り渡す必要があります。
従って、ゴールドが予想に反して上昇した場合はこの場合もまとまったキャッシュ(勿論コールを売る場合に証拠金が必要ですが)なり原資産が必要になってきます。原資産を持っていてコールを売る場合はいわゆるカバードコールであり、この場合は証拠金は不要です。

このように見てくると、やはりやりやすいのはGMOクリックかIG証券のノックアウトオプションでしょうか。

ベアのノックアウトオプションを購入

早速IG証券で金スポットのベアのノックアウトオプションを買いました。
IG証券にはお金がなかったので、
SBI証券から出金して入金しようとしましたが、楽天証券から楽天銀行への出金のようにリアルタイムではありません。
楽天銀行にあったなけなしの5000円だけ入金しました。

約定レート20.9というのは約定したときの価格から20.9ドル上昇したらロスカットされるという意味です。
つまり、ノックアウト価格は1811ドルになります。

※ノックアウトプレミアムについては含まれているように読めますがよく分かりませんでした。例えばVIXのノックアウトオプションだとロスカットされる場合0.2ポイント余計に徴収されるなどのルールがありますが、いずれにせよノックアウトプレミアムを支払いたくなければロスカットレートに到達する前に逆指値を設定するなどして自ら決済すればいいと思います。
商品ノックアウトオプション銘柄詳細
商品CFD詳細

ノックアウトオプション全決済

その後、追加でベアのノックアウトオプションを買ったりしましたが、当初よりも安いところだったためすぐにロスカットされたり、そもそもそうそう長い期間お金を運用に回せる余裕がありませんでした。
今月の支払いのために全決済して出金しました。 -1321円
また、余裕ができたらゴールドを売ってみたいと思いますがIG証券は極力使わないでおこうと思います。
ファンディングコストが毎日差っ引かれるのは地味に痛いですし、取引画面や履歴などが分かりづらい。

くりっく365の金ETFは金利が貰える

https://www.clickkabu365.jp/pr/
公式によれば売りで貰えるそうです。GMOクリックでは売りで金利はとられこそしませんが貰えません。IG証券に至っては貰えるどころか売りでも金利を取られる始末。それに比べてくりっく365は売りだと金利を貰えてしまいます。
過去の配当・金利実績を見るとかなりショボいですが、それもそのはず、低金利ですからね。
適用金利は、一般社団法人全銀協TIBOR運営機関が公表する「ユーロ円TIBOR12カ月物」https://www.jbatibor.or.jp/rate/を見ると現在0.128%でした。
金ETFが総額190万だとして1年でわずか2432円です。1か月で約200円。金利をあてにするのは贅沢かもしれません。とは言え、金利をとる業者もあるくらいですから良心的と言えるでしょう。

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