先日、久しぶりに暴落といっていい下落がきましたね。
あのまま起きずに寝ておけばよかったです。下手にヘッジを入れたのが今度は裏目にでそうですが、プットを売っている人も同様、我こそはと買戻しに回ったものと思われます。
あるいは証拠金の増大やヘッジのためにとんでもない高値でくずプットを買い漁る。実は私もそうしようと思っていました。
とは言え、外のプットも買ってましたし思ったほど証拠金も増えないと分かったので（結局足りませんが(笑)）くずプットは買いませんでした。と言うか、月曜日でいいかと思ったんです。
どっちにしろ大して変わらないんじゃないかと。アメリカが下げる前に日経は結構下げていますし、下げ過ぎだろうということもあり、ナイトでさらに1000円下げて、月曜寄りからさらに1000円下げるとかありそうにないですので、ってこれも単なる推測、憶測、願望かもしれませんね。みんな恐怖におののいてとりあえずプットをぼったくりの値段で買ってるわけで、ぼったくりなんて言えないかもしれないわけですから。
そこで実際証拠金ってどれくらい増えるのかざっくり計算してみましょう。
27000円のプットを売っていた場合
原資産価格 27850円
想定IV 38％
ボラティリティスキャン +5％
残存期間 10日
月曜日終値で日経平均が27850円だとすると、プライススキャンレンジ1260円分翌日下落したと想定し、IVを43％で計算すると大体1000円近い価格になるのでざっくり証拠金は100万円程度ですね。
私でも以前はオプション1枚に100万ほどは余裕をもって証拠金をあてていましたのでさほど驚くような事はないかもしれません。
しかし、5枚10枚と売っていたらどうでしょうか。そもそも27000円のプットの価格は25日の朝の時点では20円台でした。証拠金も20万円台で足りていたと思います。
勿論ヘッジがあれば違ってきますが、いずれにしても証拠金が増大するのは間違いないです。
板をみると570円で何枚か売れています。
あの勢いだと確かに26500円くらい簡単に突き抜けちゃいそうではありますね。なので権利行使価格27000円なら別に悪くない話かもしれません。私みたいな貧乏人だと買い戻そうにも買い戻せない場合もありますし、そもそもディープインしてしまうと板がスカスカで取引自体不可能だってあります。今回はナイトだったので余計にスカスカでした。
とは言え、確か各限月間で3000円以上下落したのは過去2回くらいだったように記憶しています。元々の株価の水準も違いますからあまりあてにはなりませんが、先月11月のSQ値は29388.47でした。
損切り上等などと言われますが、オプションで言う損切りってなんでしょうか。
実際27000円はまだインしていませんし。
しかし、改めて考えなおしました。こんなブログを見たからです。専業トレーダーになって1000万損した男の末路
コロナショックの時にプット売りをしていた話です。
わずか5円のプットを20枚裸でショート。しかし、権利行使価格まで5000円も離れています。
そりゃあ大丈夫だろうと私だって思います。しかし、あれよあれよと相場は下がり、5円だったプットはなんと400円超え。。。
何が凄いって結果、SQまで持ち越し、かろうじてインせずにすんだということです。含み損は一時1000万を超えたらしいですが、いずれにせよ追証を用意できるような資金がなければ無理ですから私には到底マネはできません。
では自分だったらどうするのかというと、裸で売ってしまった場合を想定すると、やはり後追いでもいいからミニ先を売ってデルタヘッジを粛々とやっていくのがもっともセオリーでしょうか。
仮にデルタヘッジを続けていれば、SQ決済に持ち込んでかなり利益があがっていたことになります。
オプション売りのデルタヘッジの場合は相場が上下動を頻繁に動いてしまうとデルタヘッジをこまめに外したりしなければいけないので損失が積みあがっていきますが、一方通行で、かつインするかしないかのあたりで終わるとかなり利益がでます。仮に相場が戻し始めたらヘッジを随時外していき、そうなるとその過程で損失が出る可能性はありますが。
いずれにしろわずか5円のプットだとあまり旨味がありません。ヘッジを入れることさえ勿体ないと考えることもできます。しかし、権利行使価格が離れているが故なかなか損切り撤退もしにくいのが分かります。
そしてそうこうしているうちにのっぴきならないところまでくる。
ということで、安易に相場は戻すだろうとか、これ以上下がらないだろうとか、そういった根拠のない単なる勘でリスクをとることはやはりよくないことを改めて痛感しました。
一見無駄とか効率が悪いとか感じていることももう一度本当にそうなのかよく考えなおしてみる必要がありそうです。
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